Social Hour(ソーシャル・アワー)~住民たちの交流の時間~

こんにちは。ゆきです。

 

9月に入り、秋のにおいが一層強くなりましたね。

 

私が滞在しているCohousing (コウハウジング)も、少し肌寒くなっていて、秋を感じます。

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私が滞在しているCohousing(コウハウジング)の一角

さて、今回は、毎週日曜の夕方5時から開催される「Social Hour(ソーシャル・アワー)」についてご紹介します。

 

実を言うと、私は先週の日曜に、このCohousing (コウハウジング)に到着しました。到着するやいなや、「今日、住民が集まる時間があるよ。参加したらどう?」と言われ、参加することに。

 

それが今回紹介する、「Social Hour(ソーシャル・アワー)」でした。

 

このSocial Hour(ソーシャル・アワー)は、年配の方が飲み物やちょっとしたつまみを持ち寄り、おしゃべりを楽しむ時間です。

 

私を泊めてくれてるホストマザーによると、

「誰でも集まってもいいんだけど、若い世代は子どもの世話で忙しいし、子どもたちは外で遊ぶので一生懸命だから、あんまり参加しないわね」

とのことでした。

 

若い人はあまり参加しないということでしたが、いざ、参加。

 

夕方5時を過ぎると、続々とCohousing (コウハウジング)の住民が集合場所であるCommon House (コモンハウス)に姿を表し始めました。

(*Common House (コモンハウス)については、後日紹介いたします。)

 

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飲み物やつまみを持参し、シェア。

 

今回、Social Hour (ソーシャル・アワー)に参加したのは、大人14人と2歳児1人でした。

 

聞くところによると、通常5~6名の大人しか参加しないそうなのですが、今回は珍しく、倍以上の参加者がおり、Social Hour (ソーシャル・アワー)はすごく盛り上がりをみせていました。

 

年配の方が多いよと、聞いていたのですが、30~80歳前後と幅広い年代が集まっていました。

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Social Hour (ソーシャル・アワー)開始直後。その後、参加者は増加。

各自、隣に座っている人とおしゃべりを始め、そのおしゃべりが良い雰囲気になってくると、また、今度は遠くに座っている人に話しかけたり。

 

絶え間なく、おしゃべりしていたというのが強く印象として残っています。

 

すべての会話が一段落ついた頃、ある1人の住民(女性)が10周年記念Tシャツについての話を始めました。

 

なんでも、このCohousing (コウハウジング)が誕生して、なんと、今年で10周年を迎えるそうで。

 

来月10月に10周年記念パーティーが行われるらしく、その日に合わせて、Tシャツも作製しているという様子でした。

 

彼女がそのTシャツのデザイン担当で、彼女が提案し、丁寧に描かれていた複数のデザインをみんなで回しながらみていると、

 

「このデザインいいね!私好きよ。」という声が聞こえてきたり、

「ここに入れる文字は、どちらの文字がいいかしら?」などと真剣に議論している姿がみられました。

 

私自身、この空間にいて、「一つのテーマについてみんなで議論し、自分自身の意見も伝えながら、一つの結論を導きだす」という過程を住民で行っていたということに深く感心しました。

 

会社や学校などでは、日常的に行われていることであり、そのような現場で働かれている方からしたら、何のへんてつもないことかもしれませんが、

 

地域のコミュニティにおいて、住民たちが自主的に集まり、そして、物事を決めていくということは、昔に比べて少なくなってきているのではないでしょうか。

 

さらに、「大人たちが、Tシャツのデザインを真剣に決めている」というところみて、

 

まさに、クラス会にて、小学生が自分たちのオリジナルTシャツのデザインを決めているような、錯覚に陥る感覚がありました。

 

Social Hour (ソーシャル・アワー)後、私が体験したことを私のパートナーに話すと、

 

「愛情とか誇りがあって、10周年を記念し、コミュニティを代表するものだったら、気持ちが入るよね。」

 

その言葉を聞いて、

 

「自分たちで築き上げてきたこのコミュニティが10周年を迎える」

 

そう思うと、熱が入るのも理解しやすいし、

 

それに、住んでいる地域(コミュニティ)を誇りに思うという、何気ないことに、

 

どこか、味わい深いものを感じました。

 

飲み食いしながら、ワイワイみんなでおしゃべりし、時に話し合いをする場。

 

あるようで、なかったり。ないようで、あったり。

 

週に1度のスペシャルな空間。

 

そんな空間がある生活が、私の将来住む地域にあるといいな、なんて思ったり。

 

つづく